大量発生の歴史

恩納村におけるオニヒトデ大発生の歴史1

恩納村の海では昭和40年頃よりオニヒトデが多く見られるようになり、昭和44年に村南部で増加してから駆除活動が始まりました。 昭和46年には村北部でも急激な増加が見られ、昭和47年には村全体で約10万個体が駆除されました。2年後の昭和49年には約37万個体が駆除され、大発生は昭和50年で終息しました。

その後、サンゴは回復傾向にありましたが、昭和59年に再び恩納村北部で大発生が起こり、翌60年には村中北部で大発生しました2度目の大発生は平成元年に村南部に至って終息しました。 この時は、リゾートホテルが個別に約4万個体を駆除しました。

再びサンゴも南側海域から回復し、それにつれてオニヒトデが見られる海域も北上しました。 平成4年の秋には、北部海域で直径2センチ程のオニヒトデの集団が見られており、2~3年後の大発生が心配されました。 そこで、平成6年には4月より約3万個体を駆除しました。大発生の規模にしては少ないので、平成7年も注意していましたが、年間駆除数は約2万個体と前年に比べ減少しました。

大発生は来ないと気を緩めた平成8年に村北部海域で直径20㎝を中心としたオニヒトデの大発生が起こりました。10月に駆除を開始し、1ヶ月で約8万個体を駆除しました。 11月には、村、リゾートホテル、漁協で、恩納村オニヒトデ異常発生対策会議を開催し、現況報告、徹底駆除の方針、定期的な調査の実施、各組織の役割分担が話し合われました。

駆除数と参加者数データはこちらから

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  • 平成6年10月南恩納地先

    平成6年10月南恩納地先

  • 平成9年6月南恩納地先

    平成9年6月南恩納地先 

恩納村におけるオニヒトデ大発生の歴史2

会議決議に基づき、平成8年11月、9年1月、3月と駆除を行い、ここまでに延べ511人で、水深10mより浅い海域より約18.5万個体を駆除しました。 翌9年5月には、村中北部のリーフ外で直径30㎝の集団が見られました。これに対処するため、6月、7月、9月、10月、11月、平成10年1月と駆除を行いました。 11月よりサイズの小型化が見られ大発生の第1波は、延べ934人で、約27.3万個体を駆除しほぼ終息しました。

平成12年には、直径30cm大のオニヒトデが多く見られました。これは、大発生の平成9年産と推測され、約5万個体を駆除し、平成8年からの大発生が終息しました。

しかし、平成10年と13年の夏に、海水温の上昇に伴う大規模な白化現象が起こり、高水温に強い一部のサンゴを除いて、大部分のサンゴが死滅しました。 現在恩納村のサンゴは回復傾向にあります。また、平成15年の調査では、度々大発生する瀬良垣地先の水深40m付近にサンゴ群落が確認されました。 これらのサンゴが回復するに従い、次の大発生の危険性が増しています。

大発生が起こった場合には、食害から守れる場所は浅い海域や発生源から離れている場所など限られたものとなります。 大発生は、拡散とサイズの大型化、小規模発生、大発生、それに続く発生、沈静化、サンゴの回復を繰り返しています。発生の連鎖を止めることが重要だと思います。
  • 平成9年1月陸揚げ状況

    平成9年1月陸揚げ状況 

  • 平成9年11月処理状況

    平成9年11月処理状況

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海岸線
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